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$100 laptop ( リダイレクト:OLPC XO-1 ) : ウィキペディア日本語版
OLPC XO-1

XO-1は安価なサブノートコンピュータであり、開発途上国の子供たちに配布し、知識へのアクセスを提供し「探求し、実験し、自己表現する」機会を提供すること(構成主義的学習)を意図して企画された。「100ドルラップトップ」、「Children's Machine」などと呼ばれていた。非営利団体 One Laptop per Child (OLPC) が開発し、クアンタ・コンピュータが製造。
各国政府の教育システム向けに販売し、小学校の児童ひとりひとりにパソコンを与えることを意図して設計されている。価格は2006年に188ドルからスタートし、2008年には100ドルまで低減させることを目標としていた〔 accessdate 2011-05-01〕。実際には、2007年冬と2008年冬に行われた Give One, Get One キャンペーン(2台購入して、1台を途上国に寄付しようというキャンペーン)でも1台あたり199ドルで販売されている(つまり2台購入すると398ドル)。
この可搬型の低消費電力のコンピュータはハードディスクの代わりにフラッシュメモリを使い、レッドハットFedoraから派生したLinuxをプリインストールしており、このオペレーティングシステムはフラッシュメモリ上と同時にマザーボード上のROMにもバックアップが格納されている。802.11s WiFiメッシュネットワークプロトコルによるモバイルアドホックネットワークが可能で、多数のマシンが1つのインターネットアクセスを共有できる。
このコンピュータのデザインがネットブックというカテゴリの誕生に寄与した〔〔Netbooks and Computing In the Clouds 〕。
== 歴史 ==

2005年11月19日、チュニジアのチュニスで開催された世界情報社会サミット (WSIS) で、プロジェクト創始者ニコラス・ネグロポンテと当時の国連事務総長コフィー・アナンが初期のプロトタイプを公開した〔UN debut for laptop for poor . ''BBC'', 17 November 2005.〕。公開されたプロトタイプは普通のマザーボードを使ったものだった。ネグロポンテは画面部分だけでもあと3カ月かかると見積もっていた。最初の実働するプロトタイプは2006年5月23日、同プロジェクトの Country Task Force Meeting でデモンストレーションを行った。量産版は同じ大きさでもっと大きなディスプレイを備えると期待されていた。
2006年中ごろに約400の開発用基板(Alpha-1)が配布され、2006年後半には実働プロトタイプ(Beta 1)が875個され、2007年2月には Beta-2 が2400個配布された〔For Third-World Laptop Stirs Big Debate . ''The New York Times'', 30 November 2006.〕。量産版は2007年11月6日に製造開始となった〔Jan Melin (November 7, 2007). 100-dollarsdatorn masstillverkas . NYTeknik. 2007-12-24閲覧(リンク切れ)〕。プロジェクトが契約した製造業者クアンタ・コンピュータは2007年2月、100万台の注文を既に受けていることを明かした。同社は、複数の国(アルゼンチン、ブラジル、リビア、ナイジェリア、ルワンダ、タイ、ウルグアイ)が子供たちに配布することを約束しており、同年中に500万から1000万台の出荷も可能だとしていた〔IDG News Service (December 15, 2007), One million OLPC laptop orders confirmed . Itworld.com. 2007-12-24閲覧〕。同社はXO-1に酷似したマシンを通常の市場で販売する計画も持っていた。
OLPCプロジェクトは当初、XOの一般市場版は計画していないとしていた〔(リンク切れ)〕。同プロジェクトは後に(2007年)、laptopgiving.org というサイトを立ち上げた。これは、上述した "Give One, Get One" キャンペーンによる寄付を募るもので、2007年11月12日から2007年12月31日までキャンペーンが行われた(北米のみの展開)。これは399ドルでXOを1台購入すると、別の1台が途上国の子供に贈られるというものだった。2008年11月には、OLPCは "Give One, Get One" キャンペーンを Amazon.com で再開した。
2008年5月20日、OLPCはXOの次世代機 XO-2 を発表した。2008年後半、ニューヨーク市の教育部門がXOを多数購入し、ニューヨーク市の子供たちに配布する計画を開始した〔Low-Price Laptops Tested at City Schools 〕。
Computer Aid International によると、2009年4月に行われた評価で、この機器が教育用情報通信機器の中で最も消費電力が少ないという評価を受けた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 OLPC XO-1 」があります。




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